「みらいお宝発掘プロジェクト 第2回みらいお宝発表会 Report_02」より続き
#03 株式会社 ONEKI(別府市)

日本とスリランカをつなぐ架け橋として
[登壇者]
株式会社ONEKI  代表取締役 スチッタ・グナセカラ 氏

[COMPANY PROFILE]
スリランカ出身のスチッタ代表取締役は、幼少期に日本人のバレーボール講師と親交を深めたことなどから日本に興味を抱くようになり、2003年に来日。別府大学で日本文学を学び、卒業・帰国後は現地に日本語学校を設立して、日本に留学する学生を支援してきました。その後再来日し、2017年にONEKIを設立。現在は「日本とスリランカをつなぐ架け橋」として、日本企業のスリランカ進出支援、スリランカ人材の紹介、来日留学生向けのアパート運営、スリランカ料理店「come come(カムカム)」の運営などを行うとともに、別府ロータリークラブでの活動にも注力しています。
URL https://oneki.jp
[顧客提供価値]
スチッタ代表取締役は、企業経営やロータリークラブでの活動を通じて、人とのつながりをつくる大切さを実感。「人」「つなぐ」という2つのワードを経営の軸に据え、ビジネスを通じてつながる人に「安心」を届けることが同社の顧客提供価値であると位置付けています。

[アクションプラン]
スチッタ代表取締役は今後のアクションプランとして以下を掲げました。
①スリランカ人と日本の大学・企業を『安心』の力でつなげる
②別府にインターナショナルスクールを設立する
①では、来日するスリランカの留学生や技能実習生などが『安心』できる体制づくりをサポートするため、スリランカ人を受け入れてくれる日本の大学や実習生監理団体(組合)との繋がりづくりに関するアドバイスを求めました。さらに②では、学校設立の手順やノウハウに関する知見を深めたいと訴えました。

[アドバイザーからの意見]
別府大学にはスリランカからの留学生が増えてきている。勉学や日常生活に励んでいる彼らを見ていて思うのは、ライティング、特に漢字の書き取りに苦戦している人が多い。その課題を解決する1つの策として、例えば大学での学びをライティング面でフォローアップするような活動を行うのはどうか。スチッタ代表取締役に協力していただければ非常にありがたいし、大学との関係を起点とした新たなつながりも生まれるだろう。また、留学生に「安心」を届けるという点でも、アクションプランの実践につながっていくのではないかと期待している。
別府大学 国際経営学部 髙木正史学部長)
「みらいお宝発掘プロジェクト/第2回みらいお宝発表会 Report_04」へ続く

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みらいお宝発掘プロジェクト
公益財団法人日本財団「わがまち基金」を活用して、大分みらい信用金庫が展開する地域の中小企業などをサポートするプロジェクト。専門家が事業者の顕在的・潜在的な強みを見える化・言語化し、新たなビジネス構想の掘り起こしをサポートする事業です。さらに、構想を実現するためのビジネスプラン策定事業化まで、一貫した支援 (金融支援、補助金申請支援、専門家派遣支援など)を行います。