鮮度抜群な大分の海鮮をリーズナブルにたっぷり堪能
(鈴よし)
扉をあけると、まず目に付くのは大きな生簀(いけす)。ボコボコと水中に空気を送る音が響き、大きな木の板に力強い筆文字で書かれた「関さば 関あじ 城下カレイ 伊勢海老 ひらめ 車エビ 鯛 サザエ アワビ」の文字が飛び込んできます。生簀を覗き込むと、大きな伊勢海老やあわび、さばやひらめの姿。2階へ続く階段があり、吹き抜けになったロビーには掛け軸や年代物の電話、兜などが飾られているほか、スポーツ選手のサインや結婚式の写真、小さな子どもの写真などが飾られていました。
廊下を進むと、個室がずらり。「鈴よし」は全席畳の個室で、周りを気にせずゆったり過ごせるだけでなく、低めのイスとテーブルで座ったり立ったりの動作が楽なのも嬉しいポイントです。
大将の鈴木義孝さんは、杵築の出身。別府の高校を卒業後に調理の道に進み、23歳で独立して以来43年間、板前として腕をふるってきました。
お店で提供するのは、大分県産の新鮮な魚介類です。蒲江、佐賀関、別府湾などから仕入れることが多く、いけすには常時14種類以上が元気に出番を待っています。「やはり、食べる寸前まで元気に泳いでいた魚は格別ですね。ぜんぜん味が違いますよ」と大将は言います。
そんな「鈴よし」で、最近話題になっている人気メニューが『一膳海鮮飯し』。
2021年10月からスタートした新メニューで、お茶碗サイズの海鮮丼です。4種類から好きな海鮮丼を選べ、おかわりするたびに割引される仕組み。一膳700円、二膳1,250円、三膳1,800円、四膳 2,400円(いずれも税込)。おかわりは四膳まで可能で、平日・土日祝ともに11:00から14:30までのランチでいただけます。
お茶碗サイズといっても、ボリュームは結構なもの。ブリ、タイ、サーモン、カツオが載った海鮮丼のほか、いくら丼、ねぎトロ丼、えび丼の4種類から選べます。同じ種類を頼んでもOK。一膳でもだいぶお腹が膨れますが、二膳頼むお客さんが多いようです。
ネタはぎっしり、お刺身は肉厚でぷりっぷり。新鮮な魚の旨さに舌鼓を打ちつつ、箸は止まらず……確かに、もう一膳食べたいという思いに駆られてしまう人も多そうです。
「『おいしかった、また来るよ』の言葉が、やっぱり嬉しいね。この店は安くてボリュームがあるのが特徴だから、その芯はブレません。このままのスタイルで、やれるところまでやりたいですね。これからも『一膳海鮮飯し』に続く喜ばれるものを生みだせるように、新メニュー開発にも力を入れていきますよ」
次なる「安い・うまい」海鮮メニューに期待がふくらみます。