美味しい焼鳥と酒は、階段を降りた地下にあり!?

JR大分駅から府内中央口へと外に出て、セントポルタ中央町のアーケードへと続く交差点の角。大分でも随一の焼き鳥の店と評判の『萬吉』は、駅から徒歩2分という好立地にあります。…ですが、人通りの多い駅前の店なら、誰もが外観の見覚えくらいありそうなものなのですが、この店を見たことがないという人もいらっしゃるのでは?
それもそのはず、『萬吉』はここに建つビルの地下にある焼鳥店なのです。地下へと続く階段を一段ずつ降りるごとに、外の喧騒が小さくなってゆきます。階段の先にあるのは、暖簾が揺れる木の扉。駅前にあるビルの地下という隠れ家的雰囲気も相まって、地元の常連客や大分を訪れた旅行者など多くの人で連日にぎわう、人気店なのです。やはり真に美味しい店には、人が集まるのです。

木の風合いを活かした梁や柱と、随所に使われた竹材が目をひく店内は、初めて来た人でも心が安らぐような和の空間。光量を抑えた暖色系の照明もどこか懐かしく、店内にただよう”焼鳥が食べたくなる雰囲気”に心が騒ぎます。
そんな店を切り盛りするのが、店長の遊佐太一郎さん。
「地鶏の仕入れは毎日です。本当においしい料理をお客様にお出しするために、その日使う量しか仕入れません。ですから、時には『すいません、今日はもう売り切れました』って、お客さんに謝ることもあります。地鶏も一種類だけじゃなく、それぞれの料理にあった肉質の地鶏を九州各地から取り寄せています」
穏やかな笑顔で話す遊佐さん。
焼鳥で使う塩は、沖縄産の荒塩を三日間自然脱水して乾燥させた、ミネラル豊富でまろやかな味わいの天然塩。タレも2009年の創業当時から注ぎ足し続けて味を深めた秘伝のタレを使用しており、鶏肉の質だけにとどまらず、その旨味を引き出す塩やタレにも細やかな心配りをしています。

そして気になるメニューは、｢もも｣や「トロやげん」などの焼鳥をはじめ、豚肉や牛肉などの串物も充実。他にも揚げ物や酒のつまみ、〆の一品までそろっており、焼鳥もお酒も肴も〆も、この店だけで全てが完結するほど味わいが豊富です。
そんななかでも、リピーターの9割が注文するという名物が「地鶏のたたき」。柔らかくて濃厚な味わいの地鶏を炭火で炙ることで香ばしく仕上げた「地鶏のたたき」は、素材本位のおいしさを追求する、この店らしい一品です。
ほかにも、様々な部位をブレンドした手ごね仕込みの｢萬吉特製つくね｣や、旨みたっぷりの澄んだスープに平打ちの玉子麺を合わせた〆の人気メニュー「萬吉の鶏そば」など、一度食べたら誰もがリピーターになること間違いなしの味が並びます。
「料理へのこだわりは当然ですけど、その味をさらにおいしくする飲み物にも気を配っており、九州の焼酎から東北の日本酒まで、厳選したお酒を取り揃えております。ビールもキリン ドラフトマスターズ スクールを受講した『ビールの達人』が注ぐので、ひと味ちがうおいしさを楽しんでいただけますよ」
こだわりの味作りと、心地良い雰囲気の店作り。
この店の味と雰囲気に出会うため、今夜も多くの人が笑顔でビルの階段を降りてゆきます。

地鶏のたたき 1,350円

萬吉特製つくね 250円

座敷席もゆったりできます

萬吉の鶏そば 760円

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