国産大豆と由布院の湧き水で仕込んだ
手作り豆腐料理の味わい

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どっしりと重厚な建物は、富山にあった築100余年の古民家を移築したもの。囲炉裏や床板、高い天井や太い梁など、部屋のそこかしこに長い年月を感じさせる店内は凛として美しく、訪れた人をやさしく迎えてくれます。由布市の『由布院 市ノ坐』(湯布院支部会員企業)は、そんな古民家ならではの落ち着いた雰囲気のなかで店主こだわりの手料理が味わえる、人気の食事処です。
『市ノ坐』といえば、豆腐料理。北海道産と大分県産の大豆を湯山(地元の山)からの伏流水で仕込む「結豆腐」は、大豆の濃厚な旨みと甘みが口いっぱいに広がる店の名物です。この「結豆腐」をはじめ自家製の厚揚げや湯葉などを使った創作料理が豊富で「豆腐料理で、こんなにお腹いっぱいになるとは思わなかった」と驚かれる人も多いとか。お昼は「結豆腐と厚揚げステーキの定食」や「湯葉の天ぷらと地鶏だしの湯葉鍋定食」など4種の定食が中心で、定食の値段も1,500円からとお手ごろです。夜はアラカルトで、お好きな味を自由に選んでいただけます。豆腐料理が中心ですが、肉料理や麺類もあるので肉が食べたいという人でも大丈夫。さらに午後3時から5時までは囲炉裏の間が『日本茶喫茶 桐屋』として開かれ、香り高いお茶やお茶菓子などが楽しめます。
「とにかく”由布院=値段が高い”というイメージをなくしたかったんです。そして私自身が調理をすることで、作る人と食べる人の距離を縮めて、よりお客様目線の料理とサービスを提供できるよう心がけました」と話すのは、店主の井尾淳さん。ジャンルにとらわれることなく、自分がおいしいと感じた料理を豆腐にアレンジするなど、柔軟な発想と広い視野で新しい味を追求しているそうです。最近では肉がゴロゴロ入った「肉麻婆」や「生湯葉素麺 追いがつお仕立て」などが評判で、豆腐の創作料理はますます充実。ですが「おいしい豆腐という基本があっての創作料理です。だから豆腐作りに妥協はしません」と井尾さん。その言葉通り、毎朝4時すぎの厨房には黙々と豆腐作りに励む井尾さんの姿があります。
シンプルなのに奥深く、ほかの食材ともよく馴染む手作り豆腐と、その味わいをさらに深める古民家の趣。ゆったりした時間が流れるこの店で、あなたもひと休みしていきませんか。

※メイン写真の料理は、お昼の「結豆腐と厚揚げステーキの定食」1,500円

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profile

■由布院 市ノ坐

店主 井尾 淳さん
(湯布院支部会員企業)
【由布院 市ノ坐】
■場所 大分県由布市湯布院町川南113-12
地図
tel:0977-28-8113
■営業時間
「由布院 市ノ坐」
平日 11:00〜14:00 ・土日・連休 11:00〜15:00 / 17:00〜20:00
「日本茶喫茶 桐屋」
15:00〜17:00  ※連休を伴う土日は休み。貸切の場合もあり。
■定休日 水曜
■駐車場 10台
■ホームページ http://www.ichinoza.jp