気軽に楽しめる本格和食
(季節料理 平家)
大きなえびす様の石像と、立派な木製の看板に堂々とした文字で書かれる『平家』の文字。初めての人が一人で入るには、少しハードルが高く感じてしまうでしょう。しかし、ひとたびお店で食事をすれば、そのイメージはだいぶ変わってきます。本格料亭の味と風格を持ちながら、気さくで話しやすい大将が腕を振るい、リーズナブルな価格で心の底から楽しめるお店なのです。
本格的な旬の料理を気軽に楽しめるお店、それが『平家』のコンセプト。法事や祝い事、七五三や節句など親族の行事で使われるほか、グループで居酒屋として、家族で食事を楽しむ場として利用するなど、お客さんによって用途は様々に使い分けられています。
お昼時には日替わりランチが人気。ご飯・お味噌汁と共に、見るも鮮やかで美しいおかずがお盆いっぱいに並びます。どのお料理も丁寧に作られており、プロの技に惚れ惚れ。お刺身までついてたったの1,000円というから驚きです。
夜はコース料理が人気。予約なしでも注文可能です。目の前に運ばれてくる料理を眺めるたびに、ため息が漏れてしまいます。箸をつけるのがもったいないくらいの繊細な細工、口に含んだときの驚き、そして舌の上に味わいが広がる楽しみ。五感で堪能する至福のひとときを楽しみましょう。
日替わりの旬食材で作られる一品料理は、コースでなく単品注文も可能です。料亭顔負けの本格和食だけでなく、からあげやお子様ランチなど庶民的なメニューも充実。「どんな人にも楽しんでもらいたい」という大将の心意気が伝わってくるようです。
大将の平家義博さんは、小さい頃からお店の職人と触れ合う機会が多く、小学生の頃には食の道に進もうと決めていました。県外での修業の後、先代の後を継ぎました。現在の場所に移転したのが18年前のこと。旬を大切に、朝の仕入れによってその日のメニューを決めています。
「料金は居酒屋、料理は一流。それが理想ですね。心を込めて丹念に作れば、通じるんです。食べればわかりますよ」
冗談を交えながら話す大将の笑顔に、思わず引き込まれていまいます。そんな大将の人柄に魅せられて、足繁く通う常連さんも多いようです。大学生から年配の方まで、一度来店すると、今度は他の人を連れてやってきて、口コミで評判が広がり続けています。
確かな料理と名物大将、「次はどんな料理を食べさせてくれるんだろう」という大きな期待とそれを上回る絶品に会いに行きたい……。
そんなお客さんが、今日もお店の扉を開きます。