車を通じてお客様の人生を豊かにする手助けをしていきたい
「いらっしゃいませ!」
エントランスをくぐると代表取締役の堤政幸氏と奥様が優しく声をかけ、看板犬のメイちゃんも駆け寄ってお出迎えしてくれます。ここは、南大分駅からほど近い大分市永興に店を構える中古車販売店「カーコンサルティング ステーションエイト」。大手中古車販売店のスタッフを経験後、2012年に独立し、奥様と切り盛りしているアットホームなお店です。かわいらしい店内のレイアウトは、奥様のコーディネート。メイちゃんと遊べるスペースも用意され、女性や親子連れでも入りやすい雰囲気はまるでカフェのよう。「メイちゃんに会いたい」と来店されるお子様連れのお客様もいるそうです。
高校卒業後に自動車整備の専門学校を選ぶほど車好きだった堤代表は、就職前こそ車いじり自体に楽しさを見出していましたが、前職でお客様の車を整備するようになると、それぞれの車の背景にある“ドラマ”に思いを馳せるようになりました。
「どんな車にも、お客様ごとに異なるドラマがあり、皆さんそれを大切にしていらっしゃいます。車は決して安いものではありませんし、車にまつわる“ドラマ”に関わる人間として、より真摯に車と、そしてお客様と向き合いたいという考えが芽生えました」
堤代表は、このような想いを「カーコンサルティング」という店名に込めたそうです。
「単に車を販売するのではなく、お客様のバックグラウンドやライフスタイルを理解した上で、より最適な提案をしていきたいというポリシーの表れです。車を通じてお客様の人生を豊かにするお手伝いできるのは幸せですし、それが仕事の原動力になっています」
堤代表が、人と向き合う上で大切にしているのが“会話”です。
「別に営業トークから入る必要はないんです。些細な会話でいい、徐々に人間関係を築いていくことが“縁”となり、そこから自然と仕事につながっていけばいいと思います」
最近、堤代表が注力しているのが、日田市上津江町のサーキット「オートポリス」で実施する走行会です。お客様と一緒に走り、時には車のメンテナンス方法などアドバイスしながらファン獲得につなげるというユニークな取り組みは、たまたま出会った犬好きの方と意気投合した際に生まれたアイデアなのだそう。このエピソードからも、いかに堤代表が“会話”を大切にしているかが分かります。
「独立する前からこのスタイルを貫いてきたので、お客様に育てていただいたという想いは非常に強い。だからこそ、7年にわたって会社を続けてこられたのだと思います」
お客様とともに歩んできた同社は、今年4月に手狭な旧店舗から移転してリニューアルオープンを果たし、より多くの車を置けるようになりました。
しかし、堤代表はここで終わりません。近い将来の目標は、展示場を持つことだと話します。
「移転して広くなったとはいえ、扱える台数は10台程度と限りがあります。展示場を持つことで、より多くの方の人生を彩るお手伝いをしていきたい」
展示場に訪れたお客様が笑顔になる光景が、目に浮かびます。