大切な人生のセレモニーを 心をこめた演出でサポートする
少子化の進展、結婚適齢期を迎える世代の減少を背景に、今後の挙式・披露宴件数は緩やかな減少傾向をたどると予測されます。しかし、ブライダル業界そのものの業績は堅調に推移しており、その市場を牽引しているのがハウスウェディングを中心としたオリジナリティあふれる挙式の増加です。
有限会社グータスは、結婚式の演出を手がける大分県唯一の専門店。その企画力が人気を呼び、ハウスウェディングを中心とした結婚式場やホテル等から紹介を受けて相談に訪れるカップルが後を絶たず、繁忙期の週末には20組もの結婚式を手がけることもあります。
「もともと中古車販売会社を経営していたのですが、店に集まる車好きの若者たちが『資金は乏しいけど感動的な披露宴をあげたい』という相談を受け、演出から運営までを一手に引き受けたのが、この世界に入るキッカケです」(吉良裕一郎代表取締役社長)
人脈が豊富で、人を楽しませることが好きだという吉良社長が提案した結婚式は、リーズナブルながらも思い出に残る演出が大好評だったといいます。その評判がクチコミで広がり、次々と依頼が殺到。そのうち中古車販売の営業権は部下に譲り、結婚プロデュース業が本業になってしまいました。
「花火を打ち上げたり、バルーンを飛ばしたり、アクアキャンドルを浮かべたりと、様々なアイデアを提案して、総合的にプロデュースできる業者は県内でも少ない。趣向を凝らしたオリジナル映像も人気ですし、当日撮影した写真を編集して式の最後に流すエンドロールの上映も、当社では早くから手がけていました。おかげで最初は『素人にまかせて大丈夫だろうか?』と心配していた式場の担当者も、今では『グータスへ頼んでおけば安心』と、お客様を紹介してくれるようになりました」
挙式が決まると新郎新婦とのヒアリングに時間をかけ、おふたりにしかできないこだわりのプランを一緒に考え、提案していきます。このように意向にそった演出を仕掛けるのも、同社の腕のみせどころです。
ちなみに最近の傾向は、たとえば新郎新婦と一緒にバルーンを飛ばすなど、参列者全員で一緒に楽しむことで、おふたりへのお祝いの気持ちを表す、参加型の結婚式だそうです。
「新郎新婦が、いかに参列者の方々にも愛されているかが伝わる結婚式は、演出に携わる私たちも幸せな気分になります。それがまた、『もっと素晴らしい結婚式を提供するぞ!』という気持ちをかきたてるんですよ(笑)」
ユニークな社名「グータス」は、「Good(グー)」と「+(足す)」をあわせた造語。新郎新婦にとって大切なセレモニーに、心をこめて素敵な演出を加える姿勢が、そのまま社名に表れています。