愛され続けて43年。大分の味満載の名物ろばた焼き
海沿いの国道10号線と別府駅へと続く道が交わる、北浜交差点の角。昭和50年からこの場所に店を構える『ろばた仁』は、地元の人ならお馴染みの、ろばた焼きスタイルの店。もちろん湯の町・別府の玄関口にある店ですから、国内外からも多くの観光客が訪れるという人気店です。
店内に入ってまず目を引くのが、カウンターにズラリと並んだ海の幸。料理長みずから魚市場に出かけて仕入れるという旬の魚介は新鮮そのもので、この魚たちを見ただけで料理への期待は俄然、高まります。
「定番メニューも豊富に揃っていますが、魚好きな人たちはカウンターに並んだ魚を指さして、その魚の一番美味しい調理法をたずねてこられます」
こう話すのは、首藤鉄平さん。キリリとした表情とテキパキとした動きが気持ちいい、この店の店長です。
店の特徴は、大分県産の食材を豊富に使うこと。旬の地魚だけでなく、肉なら山香牛や日出ポークなど、地元産の上質なものを使います。野菜も安全・安心な地物野菜を積極的に使っており、生産者の名前を冠した「都甲さんのしいたけ焼き」は、この店の名物料理のひとつです。
「大分県は海にも山にもおいしいものがいっぱいです。その新鮮な食材を焼いたり煮たり揚げたり、もちろん生でも。いろんな調理法でおいしさを引き出しますので、地元の人だけでなく観光で来られた人にも、大分の味を楽しんでもらいたいですね」
おいしい料理には、おいしいお酒が付きもの。この店では大分の地酒を中心に近県の焼酎なども取り揃えているので、他ではお目にかかれない珍しい銘柄に出会えることもあるようです。一階はカウンターにテーブル席だけですが、二階と三階には個室や広間もあり、最大25名が一つの部屋に収容可能。
気ままな一人飲みから仲間との楽しい宴会まで、さまざまな楽しみかたができる別府の名物ろばた焼き。オレンジ色の暖簾の向こうでは、新鮮な食材と店長の明るい声があなたを待っています。