心地よい雰囲気のなかで 風味ゆたかな本格和食を愉しむ
スーッと気持ちよく開く格子戸をくぐり、玄関へ。この格子戸が外の通りと店とを緩やかに分け、一歩ずつ玄関へと近づくごとに料理への期待を高めてくれます。『小菊』は、別府で16年つづく日本料理の店。2年前に現在の新店舗へ移転したことで、より多くのお客様が快適にくつろげる店へと生まれ変わりました。
料理の腕をふるうのは、ご主人の島添弘己さん。旬の魚や季節の野菜などを熟練の技で仕上げる島添さんの料理をもとめて、地元だけでなく遠方からも多くの人が食べにくるといいます。
料理は懐石のコースをはじめ、フグや城下カレイのコースなどが中心。そう聞くと少し敷居が高く感じられますが、“本格的な懐石の味わいを気軽に楽しめる”と評判なのが、昼の「小菊御膳」です。
ランチメニューとはいえ、そこは『小菊』。名物のひょうたん型の四段重箱には卵豆腐・煮物・焼物・天ぷらが盛り付けてあり、おいしさや美しさと同時に、重箱を開ける楽しさも味わえます。新鮮な魚のお造りや茶碗蒸しなどもテーブルいっぱいに並び、ランチと呼ぶには豪華すぎる味と品数は、訪れた人のお腹と心を優しく満たしてくれます。
これらの料理を楽しむ店内は、しっとりと落ち着いた和の空間。6人前後でくつろげる個室が2室と、広間が2室。この広間は仕切りを払えば50人が座れる大広間へと変わります。どの部屋も畳敷きながら、テーブルや掘りごたつ式になっているなど、お客様がくつろげるための配慮が行き届いています。
「家族で営んでいるからでしょうか、『小菊』として開店した当初から、居心地の良い店だとお客様に喜んでいただいております。素材の風味を大切にした味作りはもちろんのこと、お客様が心地よい空間でゆったりと料理を愉しめるよう、今まで以上に家族で協力していきたいと思います」
こう話すのは、息子の島添聡さん。
技術と経験に裏打ちされた本格的な味わいと、その味をさらに高める居心地の良さ。それらが最高のバランスで調和していることが、この店が長く親しまれている秘密なのかもしれません。
※料理写真は昼限定の「小菊御膳」 2,000円(税込) 予約制ではありませんが予約したほうが確実です。
※懐石コースは3,500円(税別)より、城下カレイコースは時価、フグコースは7000円(税別) より