食事処と日本酒酒場
ふたつの顔を持つ“新しいなゝ瀬”
『和 dining なゝ瀬』。
この店名に、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。2016年3月にオープンした『和 dining なゝ瀬』は、大分空港内のレストランや大分市内の和菓子店としても知られるグループの新しい店舗。府内町という大分市の中心部にあって創作和食と酒で多くの人を和ませる、町なかの憩いのスポットです。
「昼は気軽な食事処、夜は日本酒酒場ということで、昼と夜で料理の内容も少し変えています。でも、お昼でもお酒は飲めますし、夜に食事も楽しめますよ」
笑顔で話してくれたのは、『なゝ瀬』の各店舗を展開する『田口商会』の田口敏子さん。和モダンの雰囲気でまとめられた店内は居心地もよく、絵画やさりげなく置かれた小物などが穏やかな空気を醸し出します。料理は大分の郷土料理や旬の食材を使ったやさしい味付けを心がけ、各地から取り寄せた地酒は30種以上という充実ぶり。“食を通じてみなさんを幸せにしたい”という『なゝ瀬』共通の思いは、この店にも脈々と受け継がれているようです。
本格的な食事から酒に合う肴まで数多くの料理がありますが、お昼の「日替わり膳」や「とり天南蛮膳」(ともに880円)などと並んで人気が高いのは、箱膳に色とりどりの料理が納められた「和食膳」。季節のお刺身や天ぷらのほか、煮物や茶碗蒸しなど六つの味わいが箱の中を美味しく彩ります。お昼は1,480円ですが、夜は「なゝ瀬の夜御膳」が1,980円で味わえます。この夜御膳にはワンドリンク付き入店料500円も含まれているのが嬉しいポイント。地酒も1合ごとに瓶に入れられ、お酒の説明が書かれたタグを付けるなど、飲みやすさ・選びやすさに心を配ったサービスに好感が持てます。さらに和菓子店『なゝ瀬』の名物でもある「10縁まんじゅう」(10個入りで108円!)も置いているので、ご家族や友人への手土産として喜ばれているようです。
素材の味わいを生かした味作りと、こだわりの地酒、そして店にただよう心地よい雰囲気。この店は、来た人を笑顔に変えてくれる美味しいものや穏やかな空気感にあふれています。あなたも春の風に誘われて、町なかをフラリと散策してみませんか。歩き疲れたならこの店の戸を開けて、美味しい休憩を楽しんでみてください。